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孤独は孤独死になる可能性が高い【死亡リスク】

誰にでも、ふとさみしさを感じることってあります。

孤独とは人間的な感情で、これまでも多くの芸術家がその気持ちを言い表そうとしてきました。

しかし今、孤独は単なる情緒的反応としてばかりではなく、精神的・肉体的に有害で、感染性のある深刻な病気としても扱われるべきと、多くの専門家が主張しはじめています。

孤独は死亡リスクが高い!?

早期死亡リスクは2倍? 「孤独」をあなどってはいけない

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複数のメタ分析によると、孤独は一日にタバコ15本を吸うことに匹敵し、肥満症よりも死亡リスクを高めるそう。ですから、この感情を体に影響を及ぼす病気のひとつとして扱うのは当然とも言えます。

 

【目的】 

孤独感を原因・動機とする自殺死亡と同居人の有無の関連について,性・年齢別に明らかに
することを目的とした。
方法 自殺統計原票データを内閣府において特別集計した結果を分析に使用した。分析対象は,
2009~2011年における自殺死亡者とし,自殺の原因・動機として「孤独感」が選択された者を
孤独感による自殺死亡と定義した。自殺死亡率は,2009~2011年における自殺死亡数を2010年
国勢調査人口の 3 倍で除して算出した。自殺死亡率比は,同居人の状況が「なし」の者(以下,
独居群)の自殺死亡率を,「あり」の者(以下,同居群)の自殺死亡率で除した比として算出
した。


【結果】 

2009~2011年における自殺死亡数は男性65,879人,女性28,310人であり,そのうち孤独感に
よる自殺死亡数は男性1,186人,女性627人であった。独居群では,男女とも,年齢が高くなる
につれて孤独感による自殺死亡率が上昇していた。一方,同居群では,孤独感による自殺死亡
率は80歳未満では年齢による明らかな変化はみられなかったが,80歳以上では上昇していた。
独居群,同居群ともすべての年齢において,男性の方が女性より孤独感による自殺死亡率が高い
かった。孤独感による自殺死亡率比は,男性では70~79歳,女性では60~69歳で最大であり,
70歳以上では男性の方が女性より大きかった。

 

人は社会的な生き物。単に他人との交流を楽しむだけでなく、社会的なつながりを生きるために必要としています。社会的に孤立していると、精神的・肉体的な苦痛となり、そのストレスが健康にまで悪影響を及ぼします。

孤独感が(2週間以上)続くと、高血圧に加え、うつ病心疾患、またアルツハイマー病や脳卒中などといった病気のリスクが高まるのだそう。

その原因は炎症の悪化にあり、そのような過度な炎症が、慢性疾患へとつながっていると考えられています。

「他人とのつながりが心の健康と関係していることは分かっていても、それが体の健康にも強く影響していることはよく知られていません」と、ブリンガム・ヤング大学の心理学教授、ホルト・ランスタッド博士は言います。

ホルト・ランスタッド博士は、孤独な人の早期死亡リスクは26%も高まることが分かっています。

また人とのつながりが少ない、あるいは全く無い社会的に孤立した人は29%、ひとり暮らしの人は32%も早期死亡リスクが高まるそう。

「ダイエット、運動、食事など健康に影響してくるあらゆることと同様に、社会的な人間関係についても真剣に考える必要があります」とランスタッド博士。

 

孤独な人が増えているのはなぜ?

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孤独を病気とすれば、未だかつてないレベルで世界中でまん延しています。アメリカのひとり暮らし人口は増え続けており、それが人々の孤独感を高めている理由のひとつであると言われています。

 

アメリカでの報告によると、この孤独を感じている人は、年々増加していると報告されています。

1980年代のアメリカ人では20%程度のアメリカ人が寂しいと報告していたのに対し、近年の研究では40%のアメリカ人が「自分は孤独である」と報告しているのです。

もちろん、必ずしも「本当に孤独な人が増えたかどうか」は分かりませんが、ここで言えることは、少なくとも全体の半数近くの人が「自分は孤独であると感じている」とか「親密に話を出来る人が誰もいないと感じている」という実態がアメリカにはあるということです。

さらに言えば、これはアメリカだけの問題ではなく、カナダでも「過去12か月間で“とても孤独であった”と報告している人が全体の3分の2に上ることが分かっています。

このように、孤独感というのは、世界レベルでの問題として報告されています。

それでは、こうした孤独感は人々にどのような影響を与えるのでしょうか。

孤独感はポジティブな影響も与えることもありますが、ここではそのネガティブな影響についてみていきます。

孤独感は、精神的と肉体的健康の双方にネガティブな影響を与えます。

まず、精神的健康についてみていきましょう。

孤独感は抑うつや不安、敵意、自殺などと関わっています。

SmithとLaytonによると、孤独は早期の死やアルコール中毒、タバコ中毒と関わることが報告されています。

さらに肥満やいつも座っている生活と強く関連しているともされているのです。

これは、年代を問わず現れる影響だとされています。

そして、Cacioppoらによると孤独は抑うつだけでなく高血圧やストレスに関わるホルモンであるコルチゾールの増加にも影響するとされています。

他にも孤独は睡眠期間を短くしたり、睡眠の質を低下させるとも報告されています。

このように、孤独感は肉体と心の双方に影響を与えます。

さらに加えて言えば、こうした孤独は1人の中で完結する問題ではありません。

孤独は“感染”します。

Cacipoppoの研究によると、1人孤独な友達を持つと、孤独になる見込みが40%から60%になることが分かっているのです。

こうした孤独の性質こそが、孤独な人が増加している現象の一因だと言えるかもしれません。

こうしたことから、現在、孤独というのは、今や個々人の付き合い方や生き方、感じ方の問題ではなくなってきており、ある意味で社会問題と言って差し支えない状況になってきていると言えるでしょう。

 

その他の要因として、テクノロジーの目覚ましい進化も挙げられています。カリフォルニア大学サンディエゴ校ヘルシー・エイジング学部の学部長であるデリップ・ジェスト医師は、「(テクノロジーの進化によって)社会は劇的に変化し、孤独も確実にその一部です」

 

孤独になりやすいのは30〜60代

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シグナ社の調査では、若い世代と超高齢者が孤独を感じており、最も孤独を感じているのは20歳以下であると示されました。若い世代の場合、社会的なつながりが少ないと孤独を実感。

しかし、この世代は友人の数をどれだけ増やせるかが問題になるため、身近なところで解決しやすくもあります。高齢者は、それとは対照的に、人間関係でも量よりも質に重きを置き、パートナーの死で悲しむことがあっても、人生経験から死別や孤独をよりうまく受け入れるようになっています。

ジェスト医師によると「高齢者は想像以上に幸せに暮らしています」こういった様々な要因からみて、最も孤独になりやすい状態なのはU字型曲線のちょうど真ん中にあたる世代(30歳~60歳)と言われています。

皮肉にも、壮年期~中年期(※)は子ども、両親、同僚、それに友人など、自分以外の人との関わりにおいては忙しくなる時期。自分のための時間がとれないことにストレスを感じるほどなのにもかかわらず、孤独を感じている人がいるとはなかなか想像しにくくはあります。

しかし、ひとりでいることと、孤独を感じることは違うのです。

孤独は人間関係の質に左右されます。人間関係により満足している人ほど、孤独感が低くなります。中年期は人間関係に対する不満が最も大きく、だんだんと体には変調が生じてくる時期です。

「高齢者がかかる孤独によって引き起こされる病気は、発症までに数十年はかかりますが、実は中年期あるいはそれよりも以前から、細胞レベルで進行が始まっているのです」とカリフォルニア大学デイヴィッド・ゲフィン医科大学院精神医学・生物行動科学部門の教授であるスティーブ・コール博士は言います。

厚生労働省の提言『健康日本21』の資料では、壮年期31~44歳、中年期48~54歳としています。

30代が孤独になってしまう原因は?

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年間約3万人と言われる孤独死――。

長年、孤独死の取材をしていると、その現場からは私たち社会が抱える大きな課題と現状が浮き彫りになる。今回は、30代の孤独死の現場から、私たちが生きる日本社会のリアルな現実を伝えたい。

 

孤独を感じる理由は、壮年期と中年期でも違ってきます。

壮年期では、学生時代からの友人と徐々に疎遠になり、職場の同僚との付き合いの方を優先するようになります。しかし、職場の同僚は助け合う仲間である一方で、ライバルでもあるシビアな関係。

職場では「仕事に追われるせいで、深いつながりを築くかわりに、損得で考えて行動しがちに」とコール博士。仕事上で入れ替わり立ち代わり人と接していても、孤独感から逃れることはできないのです。

 

1万5000人(18歳~79歳)を対象とした2016年の研究では、30歳~49歳が人間関係の不満足度が最も高いことが報告されています。また、ノルウェー人研究者であるマンヒルド・ニコライセンさんとカーステン・ソールセンさんの行った、自由気ままな生活が心に残っている人がつらくなりやすいのだそう。

ニコライセンさんは、この世代の多くが、子どもの世話と親の介護の“板挟み状態”であることを指摘します。友人と出かけたりする時間が限られるとがっかりし、孤独を感じるようになるのです。

40〜50代が孤独になってしまう原因は?

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男性、女性の5倍以上

 382体のうち男性は321人で、女性の61人に比べ5倍以上。高齢者の孤立問題に詳しい河合克義・明治大学 名誉教授はそこに「日本社会」のありようを見る。「これまでは男性が働き、女性が家庭にいるというパターンが多かった。その分女性は地域社会でつながりを持てるが、仕事ばかりの男性は、定年後に孤立しているのでは」と指摘した。

 

 年代別にみると、70代男性が全体の26・4%となる792人で、世代別では最多。一方で、65歳未満は29%(868人)。孤独死が高齢者だけの問題ではないことを物語っている。

 

 この中で「働き盛り層」とされる40代が159人、50代が392人と合わせて全体の18・4%にのぼったことについて、河合教授は「衝撃的だ」という。40代はバブル崩壊後の就職氷河期の影響で非正規雇用を余儀なくされる人も多く、また50代がリストラ対象となっているケースも目立つ。こうした雇用の不安定さが影を落としているとの立場だ。

 

 孤独死対策が求められる一方、全国的な統計データがないことについて、厚生労働省の担当者は「『孤独かどうか』は個人の内面の問題を含んでおり、孤独死をどう定義するかが難しい」とする。河合教授は「40、50代が高齢期を迎える20年後、30年後はさらに深刻になる。国は実態を把握し、対策に向け、早期に動くべきだ」と訴えた

 

 

40代に入ると、親族の死のほか、離婚、子どもの巣立ち、失業を経験することもあり、社会的なつながりがますます脆弱になっていきます。また忙し過ぎるあまり、自分の心のケアも怠りがちに。ジェスト医師によると、そんな50代が孤独になりやすくなるピークなのだそう。

ジェスト医師は、女性は閉経、男性は男性更年期障害になる年齢でもあることも指摘し、「人生で初めて死を意識するようになります」と説明します。

また関節炎に加えて、糖尿病や高血圧といった生活習慣病が始まるのもこの時期から。「若い頃とは違い何らかの健康上の問題を感じ始める時期です」 とコール博士。「それら全てが人間関係に対する不満や社会的な孤立につながります」

 

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まとめ

孤独とは、既婚者や独身に関係なく起こることなのです。

決してバカにできない事と言うことが理解できたでしょうか?

あなたは『苦しんでいないでしょうか?

ふっと我に返り孤独を感じていませんか?

 

 

 

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