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セミリタイアで成功する人・地獄へ落ちる人【現実問題】

近年は働き方の多様化や価値観の変化などにより、セミリタイアやアーリーリタイア・早期リタイアを実践する人が増えてきました。本記事では、セミリタイアやアーリーリタイア・早期リタイアの失敗原因や失敗しないための対策方法などについて解説します。

セミリタイアと言う言葉を聞くと、いつか自分も、、、とあこがれを抱いている人もいるでしょう。早い人では20代からセミリタイアの道を検討している人もいます。セミリタイアを検討するのであれば、投資や資産運用などの方法も知っておくことが重要です。

 

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セミリタイアとは、完全に仕事を辞めてしまうわけではないけれども、ストレスにならない程度働きつつ、自分の時間も大切にして生活を送るということ。リタイアとなってしまうと、60歳で定年を迎えてその後は何も仕事をしない、と言うことを意味している場合が多いです。

似たような言葉にアーリーリタイアというものがありますが、アーリーリタイアとは60歳〜65歳を迎える前にリタイアする意味の言葉です。アーリーリタイアの一種にセミリタイアがあるという認識をしておきましょう。

実際に、「セミリアタイア」と言った大橋巨泉氏は、50代で複数のテレビ番組に出演していましたが、「セミリタイア」を宣言してからは、特定の番組だけ出演してほかの芸能界の仕事はセーブして生活を送っていました。発言した本人も、芸能界や放送界と縁を切るということではない、と強調しています。

こういった背景もあり、「セミリタイア」とは完全に仕事をしないというわけではなく、悠々自適な暮らしをしながら、余裕がある時に仕事もするというスタイルのことを表す言葉になりました。

 

セミリタイアするための条件

 

セミリタイアをするための条件としては、仕事をそれほどしなくても生活をしていけるかと言うことが一番の条件になります。必要な資金がなければ、セミリタイアをしても生活がままならなくなり、途中で再度フルタイムで働く必要が出てくるかもしれません。

具体的な数字を示すと、総務省の統計では一人暮らしで生活をしている場合の費用は1ヶ月およそ17万円となっており、住んでいる地域などによって多少誤差はあるので、20万円ほどは1ヶ月で必要になると考えておきましょう。

これが夫婦と子供一人の世帯であれば、平均およそ29万円になり、夫婦と子供二人の世帯であれば平均およそ33万円の生活費などがかかります。セミリタイアを考えるのであれば、それだけの金額が毎月の生活費になることを自覚しておかなければなりません。

例えば、40代でセミリタイアをしたと考えると、平均寿命の85歳までで40年ほどの生活費が必要です。ざっと計算しただけでも、1億〜2億円ほどの生活費がかかることになります。これをすべて、働いている間の貯蓄や退職金で賄おうと思ってもなかなか難しいですし、病気や家族のことなど考えると資金的にはギリギリではなく余裕を持たせておくも大切です。

セミリタイアですから、全く仕事をしない、と決めたわけではないと捉えると1週間のうち数日は仕事をして、1ヶ月数万円から十数万円を捻出することができれば、実現可能とも言えるでしょう。

また、現在の年金制度では65歳から支給されるので65歳以降は、年金分を加えて考えることができますし、投資や資産運用を同時に行えば何もしなくても収入を得ることもできます。

例えば、不動産投資を行って家賃5万円で10戸あるアパートを買ったとすると、満室であれば1ヶ月50万円の収入を得ることができます。しかし、アパートを管理していく資金があるので、1ヶ月50万円の収入があったとしても、自身の生活費として使える部分はおおよそ3分の1ぐらいの金額になるでしょう。

そのほかには、年利5%で5000万円の投資を行っていれば、年に250万円の収益がでます。その中から20%課税されておよそ200万円の資金を得ることができます。このようにして、資産運用や不動産投資などを行う方法を見つけておくこともセミリタイアをする上で必要になる一つの条件とも言えるでしょう。

また、小規模の会社を買収してオーナー社長となり、役員報酬を得るという方法もあります。規模の小さな会社であれば、数百万円で買収することも可能です。オーナー社長になれば、会社から役員報酬をもらいながら自由な時間に出社をして仕事をすると言うスタイルをとることもできます。

自分自身がオーナー社長を続けていれば、役員報酬はもらい続けることもできますし、いずれオーナー社長を引退しようと考える時は、M&Aを実施すればまとまった金額を手にすることが可能です。

 

 

セミリタイアしたい理由

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セミリタイアしたいと考える理由には様々なものがあり、個人の思いが大きく反映するでしょう。その中でも、セミリタイアを実現したブログ管理人SNSに掲載されている情報を見る限りでは、ブラック企業で働き続けることができないというものや人間関係に疲れたという理由もありますし、都会を離れて田舎でのんびりゆっくり暮らしたいという理由も見受けられます。

ブラック企業と言われるのは、サービス残業が多い企業や厳しいノルマ、上司からのパワハラなどを問題としている企業のことで、近年問題視されています。会社で働く人の尊厳が重視されるようになった世の中で、上司と部下の関係にも変化が表れています。

ブラック企業と言われるようになったのも、最近のことで長時間就労や過度なノルマの設定など、働く側がつらいと感じることが多くなっているようです。企業に雇われている状態に嫌気がさして、セミリタイアを30代や40代から考えていることも珍しくありません。過労死や過労自殺なども社会問題となっており、働き方を考える人が増えていると言えるでしょう。

また、人間関係に疲れたという意見やそもそも人付き合いが苦手ということも、セミリタイアにつながる理由のようです。会社に出社すれば、上司や先輩社員、同僚、後輩社員など人とかかわっていかなければなりません。このこと自体に疲れてしまって、仕事を辞めたいと考えるようになる場合もあります。会社に行かずに収入を得る方法があれば、そうしたいと願うように気持ちになるのでしょう。

また、会社までの満員電車や仕事が終わった後の上司との飲み会なども出席したくないと思う人が増えているようです。そのような中で、セミリタイアをすることで、自分のライフスタイルに合わせて仕事をすることができることを理由にしているようです。

フリーランスという形で仕事をすれば、自分の時間も大切にしながら仕事もできるという形になります。自宅を仕事場にすれば、満員電車に乗る必要もなくなりますし、人間関係を気にしながら仕事をする必要もなくなります。近年では、ブログやSNSの開設、ユーチューバーなどで収入を得ている人もおり、会社に雇われないスタイルを選択する人も増えています。

現在の50代から60代でセミリタイアをした人に多いのは、都会から田舎に移り住んでのんびりゆっくりと生活をしたいという理由も多いでしょう。長年、都会にある企業に勤めており、50代半ばでセミリタイアをして海や山が見える田舎に移住するという場合も多くあります。

田舎に移住しながら、小さなカフェを開く人や外国人相手の民宿を開く人などもおり、毎日忙しいわけではなく、夏の間だけや冬の間だけなどの期間限定で仕事をしている人もいます。また、1日のうち数時間だけオープンさせているだけで、一日中オープンさせているわけではないのです。

もしくは農業や畜産業をやりながら生活する人もいます。大量に生産するというよりは、自分たちが生活するのに必要な分ぐらいを生産して、食費を浮かして節約する方法です。余った分は近くの直売所などで販売をして収入をプラスしてもいいでしょう。

仕事よりもライフスタイルを優先したいという理由がセミリタイアを希望する人には多いです。

 

 

セミリタイアした結果

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セミリタイアをした結果、悠々自適で快適生活をしている人もいれば、生活費などが捻出できず破産している人もいます。

将来のセミリタイアのために、働いているうちに貯蓄をしっかりして、65歳以降は年金がもらえるなどのお金の計算をしていても、その通りに行くときばかりではありません。しっかりと計画をして、30代から株式投資も初めてそれなりの収益を得ていれば、これまでの貯金と退職金を含めて、余裕にある暮らしができる場合もあります。

このように、貯金や退職金だけではなく株式投資などによって、ある程度の収入が見込める場合は、セミリタイアをしても余裕のある生活ができるでしょう。お金の心配がなければ、セミリタイアをした後も心にも余裕が持てるので楽しく暮らすことができるはずです。

また、セミリタイアをした後に1週間に数日だけ仕事をするというスタイルも、無理なく暮らせるでしょう。セミリタイアですから、完全に仕事を辞めたわけではない、と考えると1週間のうち数日だけ働くというスタイルでもいいのです。

セミリタイアを考えているのであれば、安定した収入があるうちに貯蓄や不動産投資などを考えておき、早めに行動を起こした方が良いようです。不動産投資をしていれば、アパートやマンションを買う時の資金が必要になりますが、優良な物件であれば入居者が絶えることがないので、何もしなくても家賃収入を得ることができます。それに加えて、フリーランスで仕事をしたり1週間に数日だけ仕事をしたりすると自分に時間も大切にできて、快適な暮らしができるでしょう。

会社に勤めている時から、セミリタイアを考えていたわけではなくでも、個人的にFXなどを行い、収益を得ていると「これなら、会社を辞めても大丈夫」という考えに至ってしまう場合もあります。

会社に勤めている人なら、「会社に行かずに稼げる方法はないか」と考えたことがある人もいるでしょう。30代や40代のころからFXなどを行って、収益を得ていたために会社を辞めてセミリタイアとなった人の中には、これまで好調だったFX取引が上手くいかなくなって、生活費さえも困ってしまうような状況になり、破産につながる場合もあります。

そのほかには、日本よりも物価の安い外国に移住するセミリタイアの人もいます。50代後半で、海外に移住してこれまでの貯金と退職金のほかに、株式投資を行うことで生活していくだけのお金の準備をして海外に移住している場合もあります。

しかし、憧れの海外生活でも、日本とは違う文化になじめずに、諦めて日本に戻ってくる場合もあります。
海外でも、しっかりと現地になじんで快適な暮らしをしている人もいます。また、セミリタイアを選んだものの、以前の同僚や知人などからの誘いによって仕事に復帰する場合もあります。

セミリタイアという観点においては、失敗と言えるかもしれませんが、仕事に復帰後にイキイキと仕事ができることもあります。

 

 

セミリタイアの成功例は多い?

 

かつて、セミリタイアやアーリーリタイア・早期リタイアは、事業で成功した人が会社を売却してリタイアするケースや、投資で大きな利益を得てリタイアするケースなど、一部の裕福な人たちが実践するものというイメージが強くありました。

しかし、近年は収入を得る方法が増えたことや、ライフスタイルに対する価値観が多様化したことによって、さまざまな形でセミリタイアやアーリーリタイア・早期リタイアを実践する人が増えています。

また、現在はブログやSNSが浸透したことにより、セミリタイア生活やアーリーリタイア・早期リタイア生活をしている人たちを目にする機会も増えています。

ブログやSNSで、セミリタイア生活やアーリーリタイア・早期リタイア生活について発信している人たちの収入源として多いのが、株式投資アフィリエイトクラウドソーシング・フリマアプリなど、インターネットを通じた稼ぎ方です。

その一方で、うまく収入を得られていないケースや支出の多さに苦労しているケース、孤独感・退屈さ・生活の乱れでセミリタイア生活に苦痛を感じているケースなど、セミリタイア生活者の中にはうまくいっていないケースもみられます。

セミリタイア成功の実例パターン5つ

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実際にセミリタイアを実践した人の中には、ブログやSNSで情報を公開している人もいます。その中で、セミリタイアに成功した実例パターンを5つ紹介します。

 

 

セミリタイア実例①

 

 

不労所得セミリタイアを目指す30代のブログ」と題して、ブログを開設している方で、FXを中心にやり方などブログ内で紹介しています。ブログを運営している方は、FXの自動売買方法で収益を得ており、2018年9月に32歳の若さで会社を辞めています。

セミリタイアした後は、時間などに縛られないブログを活用したアフィリエイトで主な収入を得ています。

アフィリエイトは、少し前に話題となり活用しようとした人も多かったようですが、時間や手間がかかる割には収入が得られないとして、断念している人も多くいます。人気ブログとなり、アフィリエイトで収入が確保できるようになったために、セミリタイアを選択したようです。

ブログの運営にも成功して、収益が伸びたので10月には個人事業主となっているようです。

 

 

セミリタイア実例②

 

 

「29歳からの貧乏セミリタイア 人生よよよのブログ」のブログ運営者で、アーリーリタイアを20代から目指して、計画を立てていたようです。アーリーリタイアと「早期退職」と意味なので、セミリタイアとはニュアンスが少し異なります。

ブログの運営者は20代から早期退職を考えており、実際に2017年の年末に29歳で会社を辞めています。それまでにおよそ780万円の貯金を行い、投資信託の積立投資なども行ってセミリタイアする時にはおよそ2960万円の資金を準備しました。

早期退職のきっかけとなったのは、会社の独身寮が解体されることになったから、としています。29歳という若さで会社に雇われない生き方を選んだわけですが、現在はほとんどの時間を自分の時間として使い、ゲームなどをして過ごしているようです。

まだ、アーリーリタイアとなったばかりなので、アルバイトなどはしていないそうです。

 

 

セミリタイア実例③

 

 

「暗号通貨投資の研究まとめ」というブログを運営している方で、年齢は40代で妥当です。ブログの内容は仮想通貨投資についての情報や予測などを紹介しているようですが、40代で会社を辞めて、いろいろな投資をしながら収入を得ているようです。

中でも、仮想通貨で資産を大きく増やした経験があり、現在でも仮想通貨への投資やほかの投資、ビジネスなどを続けています。

 

 

セミリタイア実例④

 

 

「48歳からのセミリタイア日記」と題したブログを運営している方で、ブログに内容はセミリタイアをした後の生活や出来事なども掲載していますが、資産運用や時事問題などを取り上げてブログを運営しています。ブログを運営している方は、仕事は公務員でしたが上司からのパワハラによる体調不良になったために、セミリタイアを決意して48歳で仕事を辞めています。

セミリタイアした後は、これまで働いていた機関の貯金と投資による収益で生活が成り立っているそうです。現在も、節約をしながらセミリタイアの生活を続けているそうです。

 

 

セミリタイア実例⑤

 

 

「小杉社員のセミリタイア教室」と題したホームページを開設して、インデックス投資信託などの解説や紹介を主に行っています。運営者は現在30代ですが、40代になったらセミリタイアしようと考えているようです。

運営者のプロフィールの欄には「ブログ運営収入(目指せ月10万円)」としており、インデックスファンドに長期積立をして1800万円を得ようとしていて、アフィリエイトによる収入も見込んでいると書いています。

運営者は人と接するのが苦手で過敏性腸症候群を持病として抱え、会社に雇われる働き方は自分に合っていないとして、セミリタイアを考えたようです。現在のところは、セミリタイアを成功させてはいませんが、今後、投資やブログによる収入を得て、セミリタイアをしようと考えているようです。

 

 

セミリタイア失敗の実例パターン

 

セミリタイア生活やアーリーリタイア・早期リタイア生活がうまくいかない原因は人によってさまざまです。

この章では、セミリタイア生活やアーリーリタイア・早期リタイア生活に失敗するの主な原因について、ブログやSNSの事例を基に解説します。

  1. 目的なくセミリタイアを始めてしまった 
  2. 収入がなくなったことへの不安 
  3. 資産運用に失敗 
  4. 健康問題が発生し予期せぬ支出が出た
  5. 社会的な信用がなくなった

 

 

①目的なくセミリタイアを始めてしまった

 

セミリタイアやアーリーリタイア・早期リタイアをする人の中には、どうしてもやりたいことがあって仕事辞める人と、社会人生活が苦痛で仕事を辞める人がいます。

しかし、特に目的がなく会社を辞めてセミリタイア生活に突入した人に多いパターンとして、最初の数ヶ月は幸せを感じるものの、徐々にセミリタイア生活が苦痛に変わっていくことが挙げられます。

セミリタイア生活を続けている30代男性のSさんは、10年かけて貯め続けた貯蓄と投資信託の運用益が目標額を超えたことから、セミリタイア生活を開始しました。

はじめのうちは、溜まっていたゲームに没頭したりアニメを週10種類以上鑑賞したりしながら、セミリタイア生活を満喫していたものの、徐々にゲームとアニメがはじめの頃ほど楽しめなくなっていきました。

仕事をしていた頃は、仕事のストレスをゲームとアニメで解消していましたが、仕事のストレスがなくなったことでゲームとアニメが楽しめなくなったのです。

また、仕事に耐えられていたのは、徐々に増えていく貯蓄と投資信託の含み益のおかげもありましたが、セミリタイア生活に入ってからは目減りしていく貯金に不安と焦りを感じるようになりました。

 

②収入がなくなったことへの不安

 

セミリタイアやアーリーリタイア・早期リタイア生活をしている人たちによく見られるのが、突然収入が途絶えてしまったり、想定外の大出費が突然発生したりしてパニックになるパターンです。

セミリタイア生活やアーリーリタイア・早期リタイア生活をしている人たちは、徐々に収入や貯蓄が減ることに対しては、多少不安は感じるものの比較的冷静に対処できています。

しかし、突然収入が途絶えたり貯蓄が急減したりした場合は、セミリタイア生活やアーリーリタイア・早期リタイア生活自体を考え直すケースも少なくありません。

40代男性のOさんは、中古カメラの転売でセミリタイア生活費を支えていましたが、転売のノウハウが急速に広まったことや、フリマアプリの急速な普及により競合が増えたことなどにより収益が激減します。

Oさんは、中古カメラ転売でかなりの収入を得ていたことから生活水準も高くなっていたため、支出に収入が追いつかなくなりました。

また、海外輸出転売をしていたMさんは、プラットフォーム運営会社から突然アカウントを凍結されたことにより、収入が途絶えました。

急いで新しいアカウントで再開したり、別のプラットフォームで海外輸出転売を始めたりしましたが、再び軌道に乗るまではかなりの時間を要し、途中何度も止めようと考えます。

再び軌道に乗り始めてからも、同じまた突然収入が途絶えるのではないかという不安は常にあるようです。

 

③資産運用に失敗

 

資産運用の失敗も、セミリタイア生活やアーリーリタイア・早期リタイア生活の失敗によく見られるパターンです。

中長期の相場トレンドに乗って収益を得ることができていたものの、トレンドが転換するとそれまでの運用方法が機能しなくなり、セミリタイア生活が失敗に終わるケースは少なくありません。

NさんはFXで円安トレンドに乗って収益を得ていました。また、高金利通貨のスワップ益でも収益を得ており、雑誌にも取り上げられたこともあるほどの人物です。

しかし、円安トレンドの終了や新興国の成長鈍化により運用益のマイナスが続くようになり、ブログでの情報発信は途絶えています。

また、50代のHさんは、主に投資信託で資産運用を続けていましたが、銀行や証券会社で最も人気があり、安定しているといわれていた投資信託の基準価額と分配額が急速に下がり、基準価額が急騰していた新興国株投信も3分の2ほどに下がってしまいました。

早期退職金のほとんどを投資信託につぎ込んでいたHさんはどうすることもできず、価値の下がった投資信託は塩漬け状態になっています。

 

④健康問題が発生し予期せぬ支出が出た

 

病気や事故などによってセミリタイア生活やアーリーリタイア・早期リタイア生活に支障をきたすケースもみられます。しかし、それ以上に深刻なのは、セミリタイア生活者の家族が病気になるケースです。

40代男性のAさんは、両親とともに実家暮らしをしながらセミリタイア生活を続けていましたが、父親が病気で仕事ができなくなり、家計が厳しい状態となりました。

自分の生活費分だけを最低限稼ぎながら生活していたAさんは、両親を支える必要が出てきたことから、これまでと同じようなセミリタイア生活を送るわけにはいかなくなります。

国や自治体の支援制度などに頼りながらAさん家族は生活を維持し、Aさんは仕事に復帰してセミリタイア生活をやめています。

 

⑤社会的な信用がなくなった

 

会社を辞めてセミリタイア生活やアーリーリタイア・早期リタイア生活に入ると、ローンが組めない、クレジットカードが作れないなど、社会的な信用を失って困るケースがあります。

また、近所の目が気になるという人も少なくありません。特に深刻なのは、50代男性のTさんのケースです。

Tさんは長年住んでいたアパートを出なければならなくなり、急きょ新しいアパートを探していました。

しかし、長年セミリタイア生活を続けてきたTさんには、社会的信用を担保するものが何もなく、新しい住居がなかなか決まりませんでした。

結果的になんとかぎりぎりで住むところは見つかったものの、最悪の場合は漫画喫茶暮らしなども覚悟していたといいます。

 

セミリタイア失敗実例①

 

 

セミリタイア生活失敗・・・だがもう元には戻れない」のブログ運営者で、2010年からセミリタイア生活を続けている方です。ブログの内容としては、セミリタイアをした毎日の生活について日記を書いています。

もともとは零細企業の営業マンとして週5日のフルタイムで働いていたようですが、毎日の仕事にやりがいを感じられなくなり、お金にも困っていなかったようでセミリタイアを選択したようです。

インデックス投資を会社員のころからやっていて、セミリタイアしてからも投資である程度のお金を稼いでいるらしく、お金に困ってセミリタイアに失敗したわけではないとブログにも書かれています。

失敗した理由としては、やりがいや生きがい、あとは人間関係の部分のようです。自分のやりたいことや趣味を見つけないままにセミリタイアをしてしまったため、日々の生活でのやりがいが見つけられないことに虚無感のようなものを感じていらっしゃいます。また、アルバイトを週2日やっているものの、親しくなるような仲の友達もできず、孤独感を感じることも多いようです。

 

 

セミリタイア失敗実例②

 

 

「5000万円を貯めて無職という自由を選び丸10年」というブログの運営者である方です。ブログの内容は、セミリタイアした後の日々の生活を日記にして公開されています。

32歳で5000万円という貯金を貯めて会社をやめたものの、その後結婚や離婚を繰り返し精神が崩壊したと書かれていました。セミリタイアをしてから、今で10年になり、残りの資金は2000万円ほどになっているそうです。

セミリタイアに失敗した理由としては、人間関係やお金の面です。32歳という若さでセミリタイアをされましたが、5000万円という貯蓄は少し心もとない金額です。まして結婚もされたりとなると、うまくいかないのも当然と言えるでしょう。

また仕事をやめた後、孤独感や暇な時間に耐えられないという部分もあり、セミリタイアしたことを失敗したと後悔しているようです。

で、アーリーリタイアを20代から目指して、計画を立てていたようです。アーリーリタイアと「早期退職」と意味なので、セミリタイアとはニュアンスが少し異なります。

 

 

セミリタイア失敗実例③

 

 

ツイッターに上がっていた実例ですが、40代で株で2億円資産を作ったものの資金面で辛くなりセミリタイアに失敗した元サラリーマンの人もいるようです。

その方は、妻子持ちで、奥さんは専業主婦、子供は3人の5人家族。セミリタイアした後、1年ほどで再就職したそうです。2億円の資産があったのに失敗した理由は、社会保険料が高すぎたことだと書かれていました。

税金や保険料の面では対策が様々なものがあるようですが、この方の場合は計画をしっかり立てることなくセミリタイアをしてしまったために失敗してしまったようです。

セミリタイア初年度は、働いている時よりも収入が下がるにも関わらず、社会保険料などの負担額は増えてきます。そのことも頭に入れておかないと、セミリタイアをした1年目から資金面での負担が思っていた以上に大きくなり、セミリタイアに失敗してしまうことも出てくると言えるでしょう。

お金を貯める、稼ぐばかり考えるのではなく、貯めたお金や稼いだお金をどのように守っていくのかということもしっかりと計画性を持つことが大切です。特に50代、60代になってくると再就職も難しくなってきますので、資金面については充分計画性を持った上でセミリタイアするようにしましょう

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